【国内貨物・郵便業務とは】
航空機には、お客様が乗る客室の下に「貨物室」と呼ばれる空間があり、貨物や郵便物・お客様からお預かりした手荷物を乗せて運航しています。国内貨物・郵便業務では、主に貨物受託業務・到着引渡し業務・危険物取扱業務・搭載計画作成業務を行っています。
【貨物受託業務】
一般のお客様や運送業者様からお預かりした貨物の外装や梱包に異常がないか確認し計量を行います。旭川空港では、シーズンに合わせた生鮮野菜や手紙などの郵便物、犬や猫などの動物など様々な貨物を受託します。運送業者様から貨物をお預かりする場合は、コンテナへの積み付け支援も実施しています。
【到着引き渡し業務】
到着業務とは、各空港で発送した貨物や郵便と書類(貨物運送状など)が全て到着しているか確認し照合する作業です。貨物および郵便が到着し確認照合作業が終了したのち、荷受人がANA貨物カウンターに引き取られるまでの間、事務所または貨物上屋にて保管します。お引き取りの際は身分証明書(免許証など)を確認させて頂き、その後、貨物をお受け取りいただきます。
【危険物取扱】
お客様からお預かりした貨物が危険物に該当する場合は、その危険物が航空機に搭載できるものか、書類や梱包に不備がないか確認を行います。チェック項目のすべてにクリアし安全を確認したのち、機長に対して「どのような危険物か?」「どれだけの量か?」「どこに積むか?」を知らせる書類を貨物部門で作成します。飛行機を安全に飛ばすために重要な業務のため、慎重に作業を進めています。
【搭載計画作成作業】
航空機が飛行する際に、最も重要なのが重量バランスです。搭乗者数や搭載する手荷物・貨物の重量、目的地の天候によって搭載される燃料は1便ごとに異なります。そういった細かな情報を全て収集し、貨物室内で貨物や郵便、手荷物をどこに積むか?を指示するための「搭載計画書」を貨物部門で作成し、搭載部門へ引継ぎを行います。航空機出発までの短い時間、安全かつ効率の良い搭載計画書を作るためにチームの一人ひとりがプロとしての意識を持って作業しています。